2012年2月24日(金)

期間限定公開動画:黒い方舟(BLACK ARK)
歌:天地総子 画:福田毅 作詞:能吉利人 作曲:桜井順 編集:石塚一義

 ほんま、ヒドイ世の中、アブナイ世の中でんね。いったい「ダレのセイ」でっしゃろ? 自己虫のニンゲンどもが、地球を汚しつづけて自分でアップアップしてるだけやんか。オカゲで、世界中の生きものが道連れにされて、アップアップ迷惑してますのや。
 さよ、本来なら、ここで神サマの「方舟」が登場して、ニンゲンと動物たちを1組づつ、救けるのが聖書のキマリ。でもニーチェとか言うエライ人が、神サマ殺しはった。
 だからもう「方舟」は来まへんのや。そこで「黒い方舟」、巨きな鯨がシャシャリ出て、アップアップしている動物たちを背中に乗せ、はるかなる天を目指して昇って行く、という新しい神話が生まれましてん。ほんまクジラは頼りになるイイやつでんね、ベーコンも美味しいし!
 さァ、みんなで歌ってんか!
♪「ジーラ ジーラ 鯨ジーラ!」(桜井順=CM作曲屋)
*この動画は3月11日までの期間限定公開動画です。




ミシェル・ルグラン——傘寿を迎えた巨匠の偉大なる軌跡

 本日、二月二十四日、映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランは傘寿を迎えた。
 一九五三年二月、二十一歳の時に手掛けたディジー・ガレスピーとオペラチック・ストリングスの編曲・指揮で注目を集めて以来、五十九年にわたって精力的な活動を続けてきた彼、何と今年は十二月四日のパレ・デ・コングレ劇場公演まで、世界各国で生誕八十周年記念コンサート・ツアーを予定しているという。しかもその合間を縫ってオペ

ラとミュージカル映画の制作に着手するというのだから、その創作意欲は汲めども尽きぬ泉の如し。老いて益々盛んとは彼のような人を指すのだろう。
 そんな彼の傘寿を記念して編まれたのが、先頃ユニヴァーサル・フランスから発売された作品集「ラ・ミュージック・オゥ・プルリエル」。既発のふたつのボックス・セットから厳選した楽曲を、ヴォーカル、ジャズ、映画音楽のカテゴリーで三枚に分け、そこに二

○一○年にハープ奏者の妻カトリーヌ・ミシェルと組んで録音したまま未発表だったアルバムを加えた計四枚で構成した最新ベスト盤である。ちなみにカトリーヌと録音済みの未発表曲はあと八曲あり、それらは今秋、追加録音曲と合わせて単独盤として発売の予定だ。
 代表曲が網羅されていることから入門編として楽しめるが、マニアックな視点から見れば、これが初出となる蔵出しの二曲がお薦め。ヴォーカル盤の最後に収録されたナナ・ムスクーリとのデュエット曲は、六十年代後半に企画されたまま日の目を見ることがなかった舞台「ビストロ!」のために書かれた曲で、一昨年彼のアーカイヴから発見されたもの。また映画音楽盤に収録されたアニメ「ほらふき男爵の冒険」(七八年)主題曲も既発盤とは異なる

テイクが採用された。
 充実した内容から自信を持ってお勧めする本作、これが僅か二千円弱の廉価で購入可能というから驚き。初回限定なので、興味を持たれた方は是非とも購入を。
 そんなミシェル・ルグランの活動の軌跡を辿る特別講座を明日二十五日より池袋コミュニティカレッジにて毎月一回、五ヶ月間連続で開催する。映画音楽に限らずジャズやシャンソンなど、未CD化、未発表曲・蔵出し映像を交えて、一回をほぼ十数年の活動で区切って紹介する予定だ。
︵濱田高志=アンソロジスト︶



「トゥーマ・ダ・モニカ(モニカの仲間たち)」に
レオやアトム、サファイヤが加わった!?


 「月刊てりとりぃ」第23号で川村寛さんが〝2012年は手塚イヤー!?〟という記事を書かれていたが、その余波はブラジルにも及んでいる!?
  ブラジル人で知らない人はまずいない国民的人気漫画家に、マウリシオ・ヂ・ソウザという人がいる。マウリシオの、今年2月末に刊行される新刊「モニカ・ジョーヴェン」では、主人公モニカと、リボンの騎士など手塚キャラが共演。ブ

ラジルでも「漫画の神様」として紹介されている手塚治虫と国民的人気漫画の共演が話題になっているのだ。
 わんぱく少女モニカの日常を描く「モニカ」は1970年代から発行されている人気漫画(キャラ自体は60年代に生まれているという)。今も小冊子で発行され続け、アニメにもなっている。この「モニカ」と同時進行で、2008年に生まれたのがティーン版「モニカ・ジョーヴェン」。ジ

ョーヴェンとはポルトガル語で〝若者〟、〝若い〟を意味する言葉だ。
 今回の日伯漫画家コラボの背景には、長年にわたるマウリシオと手塚との交流がある。両氏が初めて出会ったのは1984年とのこと。手塚は同年9月に国際交流基金のプロジェクトで渡伯、ABRADEMI(ブラジル漫画家・イラストレイター協会)の依頼で講演などを行っているが、このときマウリシオとも交流、彼のスタジオを訪問している。両氏は、子供たちのために漫画が出来ること、などについて、共通の想いを通じ合わせたようだ。その後も交流は続き、ブラジル大手新聞グローボ紙によると、89年にマウリシオが来日した際にも二人は対話して、そのとき、互いのキャラクターの共演を約束しあったという。この対話の

数週間後に手塚が他界したこともあり、互いのコラボ計画は一旦、眠ってしまったが、23年の時を経て、実現したことになる。
 今回の漫画はモニカたちとサファイヤたちがアマゾンの環境破壊に立ち向かうというストーリーとのことで、「(国連持続可能な開発会議)リオ+20」がリオデジャネイロで開催される今年に合わせて進められたプランだったようだ。地球の反対側ブラジルで元気に活躍しているサファイヤやアトム、レオたちの雄姿を、ぜひ日本でも公式に紹介して欲しい。
︵駒形四郎=文筆業︶



大人の遠足2

 お昼の一時、柳瀬川駅集合。一月十五日、日曜日。この日もまた、いつものメンバー、濱田高志さん、鈴木啓之さん、星健一さんとぼくの四人で集まっていた。目的は、ぼくの友人に教わったリサイクルショップ。あまり人には教えたくないんだけど、と言って教わった店だった。詳しい場所、名前はここに書かないことにする。
 さて、駅から遠いこの店、どうやって行くか。駅を出

てすぐ、小さなロータリーのタクシー乗り場にはタクシー会社の電話番号が書いてあった。さっそくそこへ電話すると、電話をかけた鈴木さんが不思議そうな顔をしたあと、急に笑い出した。
「どうでした?」
「出払っております。なんて言われちゃいましたよ。」
 タクシーも来ないんじゃあ、どうしましょうか。とりあえず目的地に近づくように歩いてみて、通ったタ

クシーでも捕まえますか。
 ということで歩いてみたけど、道はどんどん寂しくなっていく。タクシーも通らない。たまに通るタクシーにみんなで手をひろげて「オーイ。」と呼んだ。それでもタクシーはぼくたちの前を通り過ぎていく。寒いし、気づけばもう、五十分も歩いている。まるで無人島にいるような気分になってきた。これ以上歩くのはやめよう。ガソリンスタンドで場所を訊き、鈴木さんの携帯電話の履歴にあったタクシー会社に電話すると、あっさり、タクシーは向かえに来てくれた。
 そこから数十分。川を二つ超えると、目的地。ガレージのような、何かありそうな匂いのするリサイクルショップ。中へ入ると無造作にレコードが積まれている。かなりの数。訊くと、そのレコードは、多いとき

には毎週入れ替わっている、と言うのだ。とにかく、ホコリまみれのレコード、奥にある棚を後ろにずらし、少しずつ前に進みながらレコードを見ていく。しかし寒い。室内なのに、外より寒い。指先の感覚、そして足の先の感覚がなくなっていく。これではダメだ。キリのいいところで見るのをやめてレジへ。収穫はまずまず。レコードを持っていくと、なんと、ここは言い値だった。これがなかなかの値段。やっとみつけたザ・ピーナッツの7インチが二千円。これでは買えない。それでも、ルートNO・1「恋の246」のジャケットなし7インチが百円で買えたのは嬉しかった。
 外へ出ると、もう、日が落ちる途中。さて、どうやって帰りましょうか。体は芯まで冷えてしまった。履歴に残っていたタクシー会

社へ電話するも、そこは範囲外です。と言われ、また、ここからしばらく歩く。たまたまいたオジサンに道を訊き、やっとバスに乗って駅まで行くと、今度は電車が事故で動いていない。
 大人の遠足はとことんついてない。それがまたいいのだ。大人だから。
︵馬場正道=渉猟家︶
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●ルートNO・1「恋の246」(キング/セブンシーズ70年7月1日発売)作詞・山口あかり/作編曲・小谷充




手塚治虫の傑作SFが豪華BOXで復刻!
『少年サンデー版 キャプテンKen 限定版BOX』


著者:手塚治虫 発行:小学館クリエイティブ 発売:小学館
定価:8,820円(税込) 発売予定:2012年2月26日 ISBN:978-4-7780-3199-2(AMAZONの商品ページはこちらをクリック)
<BOXの内容>B5判並製単行本2冊 カラー復刻原画2枚

▲手塚治虫が1960年12月から61年6月まで『週刊少年サンデー』に連載したスペースオペラSFの傑作を4色扉11ページ、2色ページ140ページを含め、連載時のまま完全復刻。4色2枚の複製原画を同梱した、ファン待望の大型復刻BOX。
▲火星の資源開発を進めるために移住計画を実行した人類。しかし、火星には先住民として火星人が平和に暮らしていた。地球人は火星人を征服し、追いつめていく。そんな中、火星人の味方として立ち上がった地球人の少年がいた。その名は「キャプテンKen」。ロボット馬・アロー号にまたがり地球人の支配者たちと戦うKenの正体は? 火星撃ちを使う謎のガンマン・ランプや、地球から来た美少女・水上ケンなど、多彩な登場人物が織りなすウエスタン調の本格スペース・オペラ。

問合せ:小学館クリエイティブ(担当:山田)03-3288-1354 http://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b99154.html



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