2012年11月16日(金)

Roger Nichols & The Small Circle Of Friends - Special Interview #1
ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ、独占インタビュー動画パート1




 今週と来週の2週にわけて、今秋待望の新作を発表するロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズの独占インタビュー動画を公開します。これまで彼らは歌う姿のみならず、動く場面すら見る機会のなかった伝説のアーティストでしたが、新作『マイ・ハート・イズ・ホーム』のトレイラー動画後半で挿入されたほんの数十秒のレコーディング風景の動画に感動した、というコメントも寄せられており、ファンにとっては必見のインタビュー動画となるでしょう。パート1では結成のいきさつや、60年代のA&M時代を彼らが回想している他、ビートルズやビーチ・ボーイズへの想いも語っている、というとても貴重な動画です。お楽しみいただければ幸いです。
(文・編集部)
池袋コミュニティ・カレッジ〈TV AGE〉講座のお知らせ

 昨年5月に続き、今月はロジャー・ニコルスを特集します。前回はロジャーの提供による貴重な音源や映像素材の紹介を行ないましたが、今回も本講座のための録り下し「ロジャー・ニコルス・メドレー」や撮り下し動画などを紹介する予定です。日時・お問い合わせ先は以下の通り。

日時:11月24日(土)18:30-20:30 受講料:2,625円
お問い合わせ・会場:池袋コミュニティ・カレッジ 03-5949-5481  
なお受講は要予約で、定員になり次第受付を終了致します。



お酒は温めの燗じゃなく、よく冷えたカクテルを
~八代亜紀 in ブルーノートの夜


 小西康陽氏のプロデュースによる八代亜紀『夜のアルバム』のリリースにちなんで、名門・ブルーノート東京でのライヴが実現した。深い時間のセカンド・ステージを拝見させていただいたのは、少しでも昔のナイトクラブに近い雰囲気を満喫したかったからだ。
 『夜のアルバム』は初の

本格的ジャズ・アルバムというふれ込みながら、歌謡曲好きな人間も大いに満足させてくれるアルバムである。そもそも、デビュー以来ずっと演歌街道を邁進してきた八代亜紀に通り一遍なジャズを要求するのはお門違いであろう。歌謡曲の表現力では右に出る者がいない彼女ならではの個性的

な解釈によるジャズナンバーを楽しむのが筋というもの。最近では特に古い歌謡曲に傾倒していると聞く小西氏にプロデュースを依頼したのは、実に幸福な邂逅と思えてならない。
 かつて歌謡曲とジャズが親密だった佳き時代があった。歌謡界で名を馳せたフランク永井も青江三奈も出自はジャズシンガーである。もっともラテンやハワイアンなどのポピュラー音楽をひっくるめてジャズと呼んでいた時代もあったわけだが。いずれにせよ、ムード歌謡は歌謡曲のフィールドの中でも、特に洋楽と密接な結びつきを持つジャンルであることはたしか。レコードデビュー以前はナイトクラブで歌っていたという八代の今回のアルバムは必然の帰結といえよう。
 今回、生粋の八代ファンのみならず、ステージへの

期待を高めていた向きは少なくなかった筈だ。場所柄客層は年齢高めだが、クラバーとおぼしき若いカップルなどもチラホラ。「サマータイム」「枯葉」といったスタンダードはその頃の面影を偲ばせる貫禄を感じさせ、さらに「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」などのオリジナル歌謡に至ると、俄然輝きを増したように見えた。アルバムにない曲では、浜口庫之助の傑作中の傑作「花と小父さん」を聴けたのも収

穫だった。本人が好きだという「別離」はオリジナルのミーナとはまた違う色気に溢れ、客席の反応も熱かったように思う。
 八代のコンサートは過去に何度も観ているが、人懐っこく、どこか天然っぽいトークが魅力。当夜の進行もいつもと全く変わりなく、マイペースで客を湧かせていた。途中何度も「コニシさん」と客席にいたプロデューサーに呼びかけてリスペクトを表していたのが印象的だった。ジャズも歌謡

曲も分け隔てなく歌うサービス満点のステージに、彼女の人気の一端を垣間見た気がする。アンコールでは「舟唄」のファンキーなアレンジも披露して拍手喝采。この日ばかりは、ブルーノート東京が赤坂ミカドと化し(最大の賛辞)素敵な一夜を満喫させてもらった。「虹の彼方に」を心の中で口ずさみつつ、幸せな気分で家路についたのだった。
(鈴木啓之=アーカイヴァー)
Photo:Yuka Yamaji 協力:ブルーノート東京



ジュディ・オング『LAST LOVE SONGS~人には言えない恋がある〜』


ジュディ・オング『LAST LOVE SONGS~人には言えない恋がある~』

12月12日に発売となる、ジュディ・オングの音楽活動47年、芸能活動53年の集大成的カヴァー・アルバム『LAST LOVE SONGS~人には言えない恋がある~』から「魅せられて(2012 Version)」、「別離わかれ」、「どうぞこのまま」3曲のスペシャルメドレーPVをお届けいたします。
©2012 WARNER MUSIC JAPAN

 ジュディ・オングさんといえば、昭和43年生まれの自分にとっては、「魅せられて」でレコード大賞を受賞したときの印象が幼心に深く刻まれていて、当時のキラキラしたTVの歌番組の世界にドキドキさせられた、まさに憧れの象徴的存在でした。

 そんなジュディさんとアルバムを作るにあたり、先輩諸氏のサポートを受けながら、たどりついたコンセプトは「昭和を代表する歌謡曲カヴァーアルバム」でした。プロデューサーの草野浩二さんとレコード会社側で選曲候補を出して、ジュディさんにその中から選

んでもらう形で作業を進めていきました。そして選ばれた10曲は、まさに名曲の数々。しかも結果的に失恋、悲恋ソングばかり。
 彼女自身のせつない恋の想い出を重ね合わせた曲や、女優的なアプローチでスト-リーに身を置きながら歌い上げた曲もあるのですが、
失恋、悲恋ソングは、どこか前向きなパワーをもらえる応援歌のようにも聞こえてきます。
 同世代からすると「美しくも悲しい想い出」、若い世代からすると「素敵な大人の恋のきらめき」が、オリジナルアーティストとはまた違うジュディさんならではの味わいがあります。そして導き出されたタイトルは「LAST LOVE
SONGS~人には言えない恋がある~」。
 今まさに各方面へプロモーション中ですが、聞かせ

る度に、各世代ひっかかる曲こそ違えど、自分の恋の想い出と重ね合わせ、「長く愛聴したくなるアルバム」と。ご好評いただいております。
 是非よろしくお願いします。
(黒岩利之=レコード会社A&R)
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ジュディ・オング『LAST LOVE SONGS~人には言えない恋がある~』2012年12月12日発売/ワーナーミュージック・ジャパン/[CD]WPCL 11528/税込定価:3150円



今年もやります「手塚治虫フェア」!
漫画誌に残る貴重な財産、漫画の神様・手塚治虫の名作群がここに集結!


 11月3日は文化の日ですが、手塚治虫の誕生日です。誕生日にちなんで、全国の書店18店舗で小学館クリエイティブ「手塚ファエアー」が開催されます(期間は約1ヶ月)。今年は「三つ目がとおる」全10巻が完結し、また、アトム誕生60周年記念出版「カラー版 鉄腕アトム」も10月末で全5BOXもそろいました。「三つ目がとおる」の特性絵葉書などのプレゼントもありので、該当の書店を覗いてみてください。
 今回、手塚治虫フェア2012では、書店展示で『三つ目がとおる』の複製カラー原画を展示します。また、フェア期間中に小学館クリエイティブの手塚治虫作品を購入すると、『三つ目がとおる』のポストカードサイズのイラストがもらえます(書店によって配布方法が異なりますので、ご了承ください)。

・フェアの詳細は小学館クリエイティヴ公式ページにて
http://www.shogakukan-cr.jp/tezukafair2012/index.html
・手塚治虫フェア2012開催書店リストはこちら
http://www.shogakukan-cr.jp/tezukafair2012/syoten2012.html